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国指定史跡 塚原古墳群 [遺跡公園]

久しぶりに塚原古墳群を見学にきました。おおよそ20年ぶり。九州縦貫道建設にあたりトンネル工法にて保存された古墳群として有名です。古墳公園として整備され、駐車場もあり。敷地内には城南町歴史民俗資料館があります。

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古墳群の南側に建つ史跡標柱と案内板

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前方後円墳の琵琶塚古墳

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塚原古墳群中最大規模を誇る前方後円墳の花見塚古墳。古墳模型と説明看板もあります

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墳丘をカットモデル状にして墳丘の盛土状態と内部主体を模式的にみることができます。内部主体の箱式石棺は復元品です

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横口式家形石棺を内部主体とする石之室古墳。塚原古墳群では横口式家形石棺を内部主体に採用する古墳が数基存在する事が特徴です。通常は施錠されており石棺を見学することはできないようです

所在地:〒 861-4226 熊本県下益城郡城南町塚原1234

国指定史跡 土生遺跡 [遺跡公園]

国指定史跡 土生遺跡。遺跡公園として整備されています。

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県道沿いでわかりやすく、案内板もあり。駐車場もあります。
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建物復元は竪穴住居3棟と高床式倉庫1棟があります。
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遺跡は出土遺物から特に朝鮮半島とのつながりが強いことが指摘されています。出土遺物は小城市立歴史資料館にて展示されています。
低地であることから木器が多く出土しており、残りも良いようです。青銅器鋳造の為の鋳型片も数多く出土しており、遺構や鋳型以外の鋳造に関わる資料は確認されていないものの付近で鋳造されていた可能性が高いと考えられています。発掘調査が点的にしか行われていないので不明な点がまだまだ多いようです。

唐古・鍵遺跡と考古ミュージアム [遺跡公園]

唐古・鍵遺跡現地と田原本町の「唐古・鍵遺跡考古ミュージアム」を見学に行きました。

唐古・鍵遺跡は言わずとしれた奈良盆地の中央付近に位置する弥生時代の環濠集落遺跡。現地は駐車場こそ整備されているものの、遺跡公園としての整備はまだこれからのようです。遺跡のランドマークとして第47次調査で出土した絵画土器に描かれた楼閣建物が復元されています。ただし、遺構として確認された現位置、という訳ではないようです。唐古池の西南隅に建てられており、離れたところからも見ることができます。

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「唐古・鍵考古ミュージアム」は図書館などとの複合施設である田原本町青垣生涯学習センター内にあります。3室からなりますが、実物資料の他、模型や映像など豊富な資料で唐古・鍵遺跡と田原本町内の遺跡を紹介しています。第1・2室が「唐古・鍵の弥生社会」と題した唐古・鍵遺跡の紹介です。面積はそれほど大きくはありませんが、資料は豊富で十分楽しめます。第1室の模型は、唐古・鍵遺跡や清水風遺跡などから出土した絵画土器を元に制作されているものでまさにこの資料館らしさがでています。企画展示は室内だけでなく入り口前廊下にある展示ケースでも行っているようです(会議室兼用の企画展示室があるようです)。

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○唐古・鍵考古ミュージアム
奈良県磯城郡田原本町大字阪手233-1
田原本町青垣生涯学習センター内
0744-34-7100


吉野ヶ里遺跡公園で遊ぶ [遺跡公園]

昨日から学生さんたちは夏休みだそうでうらやましい限り。一般社会人も三連休ですが、私は明日は仕事なのでいつもと全く変わらない日曜日です。

今日は吉野ヶ里遺跡公園が全園無料解放日ということで、天気も悪くはなさそうだったので遊びに行ってきました。駐車料金も無料ということでありがたい限り。G.W.にも無料入園日があり、結構人手が出るときに無料にしてくれるのがありがたいことです。さすが国土交通省は太っ腹。

太っ腹と言えば、通常チケットもぎりのゲートを入ると「熱中症対策用タオル」を無料で配布していただきました。すぐ横にある水桶(とはちょっと違う)に浸して、絞って首に巻いておくとひんやりとして気持ちが良いです。なかなかのサービス。通常でもやっているのかはわかりませんが。

体験館にて勾玉作りをやってみます。夢中になっているとあっという間に1時間以上過ぎてしまいます。結構難しいです。体験事業として勾玉作りをとりいれている自治体や資料館は良くありますが、吉野ヶ里の場合は使う石が複数種類あるのが特徴でしょう。期間限定?の石材もあるようです。他にも各種体験事業を行っており、特に夏休みということから通常のメニューから特別メニューまで増やして盛りだくさん。「遺跡と全然関係ないのでは?」というものもありましたがそれでもイベントメニューを多く開発して、色々楽しんでもらおうとする姿勢には脱帽です。時間がかかるということもあるのでしょうが、勾玉作りは人気で大勢の家族がチャレンジしていました。

その後は一番最近に供用開始(遺跡にこういう表現を使うのがどうも違和感がありますが)された北墳丘墓を見学に行きます。二度目になりますが、何度見てもなかなかの迫力があります。展示の甕棺は本物ということなのですが、それでは「展示館」の甕棺はレプリカなのか?という疑問が。正解はどちらも本物。ただし展示館の甕棺は約半分(つまり墳丘墓にある部位)が復元という事らしいです。

G.W.に来たときはメインゲート方面は駐車場も満車で入れず西も結構大変だったのですが、今日はそれほどの込みようではなかったようです。実際遺跡公園内でもそれほど多くのお客さんはみかけませんでした(体験館は多かったですが)。夏休み前半の三連休ということである程度ばらけているのでしょうか。

しかし、その後に昼食を食べににいった「ほたる」は結構中途半端な時間(午後2時過ぎ)に行ったにもかかわらずかなりの待ちでした。味は満足だったのでまあ良しとしましょう。

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安永田遺跡 [遺跡公園]

国指定史跡安永田遺跡

現状は埋没保存で復原建物などはなし。史跡標柱と説明看板(遺跡と遺物の説明)を設置。駐車場等はなし。
誘導サイン有り。
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(遺跡現況)

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(説明看板)

(以下現地説明看板内容)
国史跡 安永田遺跡 
昭和五十七年十二月十八日指定

 佐賀県北部を東西に連なる背振山系東端の鳥栖市柚比町字安永田の丘陵上(標高四八~五五メートル)に所在する弥生時代中期後半(約二○○○年前)の遺跡です。
 昭和五十五年と五十六年の発掘調査の結果、竪穴住居跡や甕棺墓、土壙、炉跡状遺構などが検出され、住居跡や土壙から多数の土器とともに銅鐸や銅矛の鋳型片、鞴の羽口片などが出土しました。
 本遺跡は、鋳型片の出土に加えて、鞴の羽口片や炉跡状遺構の存在などから青銅器鋳造遺跡であると考えられ弥生時代中期後半の九州地方における銅鐸鋳造を示す具体的な遺跡としてたいへん貴重です。
 また、銅鐸が近畿地方の、銅矛や銅剣が九州地方の弥生文化をそれぞれ特徴づける祭器だとする従来の理解に一石を投ずるなど学術上高い価値があります。
昭和五十八年九月吉日
鳥栖市教育委員会
(以上現地説明看板より)

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(出土遺物説明看板)

(以下、出土遺物説明看板内容)
国重要文化財(考古資料) 安永田遺跡青銅器鎔笵一括

 安永田遺跡の青銅器鋳型(鎔笵)出土地点からは、銅鐸鋳型五点・銅矛鋳型三点の合計八点が出土しました。
 銅鐸鋳型はいずれもが総高十九cm前後の「福田型銅鐸」に属し、身には綾杉の横帯文の区画の中に、水鳥とトンボあるいはトカゲの尻尾が描かれていると考えられます。また、邪悪を退ける眼の文様も描かれていたことが推定されます。
 銅矛鋳型は三点ありますが、一点は刃の始まりである関部分が幅一○・一cmと測定でき、他の一点については関幅八・五cm前後と推定され、いずれも中広タイプに属すると判断あせrます。
 これら、八点の青銅器鋳型は平成五年(一九九三)一月二○日付で指定されています。
平成五年三月吉日
鳥栖市教育委員会
(以上、出土遺物説明看板より)

最近の吉野ヶ里遺跡 [遺跡公園]

今年のG.W.は好天に恵まれました。吉野ヶ里遺跡公園も無料入場日を設定しており、多くの家族連れでにぎわっていました。
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数多くの復原建物が建てられ、弥生の情景が浮かび上がっています。立派な建物が多く、一般集落のイメージとは違いますが。
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墳丘墓も公開され、多くの見学者がありました。外観だけみていると誤解してしまいますが、覆屋のために盛り上げていますので本来はこんな高さではありません。中に入るとわかります。
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五郎山古墳(五郎山公園) [遺跡公園]

五郎山公園は国史跡(昭和24年指定)五郎山古墳を中心とした遺跡公園です。ガイダンス施設として五郎山古墳館が併設されています。

五郎山古墳は径約32m、高さ5mを測る2段築成の円墳です。昭和22年に盗掘孔が陥没して石室が発見され、発掘調査が実施されました。複室構造の横穴式石室を内部主体とします。既に盗掘を受けているために副葬品の詳細については明らかではありませんが、金環・管玉・勾玉などの装身具、刀子、須恵器などが採集されています。また、横穴式石室の奥壁とその周辺、前室の後壁―入口から見える部分に、赤色粘土と緑色粘土の他に黒の3色を用いて、各種の図像を描いています。奥壁に3種の靫を描き、他に人物、動物の群像と船などの具象文様が多数描かれています。同心円文などの幾何学的文様も描かれているものの中心的な主題からは後退しています。
古墳の築造年代は石室の形態や副葬品などから6世紀の後半と考えられています。

遺跡公園とは言え、五郎山古墳以外には特に遺跡遺跡した箇所はなく、丘陵を取り込んだ自然公園と言えます。
麓の住宅街から少し歩くと五郎山古墳の現地となります。古墳からは周囲が見渡せ、かなりの好立地です。特に国道200号B.P.を一直線に見渡せ(国道200号B.P.のどんつきでもありますが)、筑紫平野から筑後平野、また筑豊地域をも結ぶ交通の要衝であることが容易に見て取れます。

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(公園の中核となる国指定史跡五郎山古墳。壁画保護の観点から通常内部は公開されていません)

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(内部を紹介する模型。古墳周辺はサイトミュージアム(的)になっています)

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(五郎山古墳解説板)

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(丘陵麓にある五郎山古墳館。通常公開していない古墳石室の等倍模型が設置されています)

○五郎山古墳館
〒818-0024 福岡県筑紫野市原田3丁目9番地5
TEL/FAX:092-927-3655
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※五郎山古墳の石室見学は事前予約が必要。
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日~1月4日)
入館料:無料

新池埴輪公園 [遺跡公園]

大阪府高槻市の史跡・新池埴輪公園(ハニワ工場公園)。今城塚古墳の埴輪を焼成したと考えられている事で有名な窯跡です。立地も良く、窯跡公園からは太田茶臼山古墳も遠望できます。

以前奈良市菅原東遺跡について記述した時に関連で書こうと思っていたのですが、写真をどこにやったかわからず断念。ようやく外付けHDDから見つけたので整理がてらようやくここで記述できました。

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(窯跡の公開1 窯の復原と発掘状況の再現展示)

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(発掘調査段階の再現展示)

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(公開窯跡(18号窯)の覆屋。公開時間を限って窯の露出展示を行っている)

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(覆屋内部の18号窯跡露出展示状況)

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(復原工房。工房跡が検出、復原されているのは珍しい。他に福岡県築上郡船迫窯跡群でも工房が復原されている)

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(説明看板。マンガ仕立てで解りやすく解説。少し長め)

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(埴輪模型)

全体で埴輪の野外博物館として機能している公園です。難点は住宅(マンション)街の中にあり、結構わかりずらい所とこの公園の為の駐車場はない所。公共交通機関で行くにもそれ程便が良いとは言えないので交通アクセスに関してはやや問題あり?。

窯の保存、展示公開にバリエーションがあり、工房跡も復原されていおり見どころは多いです。ゆっくりと時間をかけて見学したい史跡公園です。

平塚川添遺跡公園 [遺跡公園]

福岡県朝倉市所在の国指定史跡平塚川添遺跡。史跡公園として整備されてしばらく経ちます。色々なイベントにも活用されている様子で、久しぶりに訪れたのですが、週末開催のイベントの準備をしていたようです。


(公園の管理棟です。体験施設が併設されています)

(公園の案内看板)


(環濠には水鳥が憩いの場として飛来しています。なかなか雰囲気が良いです)

真冬とあって、公園内に緑はほとんど見られず、雲の色と同じくややどんよりとした雰囲気。それでも下草などは綺麗に処理されています。環濠は少しずつ崩れて、整備直後の状態よりも遺跡の雰囲気に馴染んできている感じがします。




(復原住居等。崩壊しかかった竪穴住居跡が一棟あります。住居倒壊と埋没課程の観察に良いかも?)

出土遺物は甘木歴史資料館(福岡県朝倉市甘木216-2)にて展示中です。


平原歴史公園 [遺跡公園]

福岡県前原市所在の国指定史跡曽根遺跡群。平原遺跡と移築復原した旧藤瀬家住宅を中心に平原歴史公園として整備、公開されています。


(史跡石柱。平原遺跡は曽根遺跡群中の一遺跡として位置づけられています)


(平原1号墓。いつの間にか墳丘周囲に柵が設置されていました)


(説明看板)


(遺跡公園のもう一つの核施設の旧藤瀬家住宅。移築してそれほど時間を経ていないのと、確か降雨災害で壊れた?修理後なのかまるで新築のよう。もう少し時間が経てば馴染んでくるのでしょう)

駐車場もあり、自家用車でのアクセスも問題なしです。
国宝の平原遺跡出土品は伊都国歴史博物館(鏡の一部は九州国立博物館)にて展示中です。


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